1枚のカバーアルバムに関する考察

米田に贈った大橋純子さんのカバーアルバム「Terra」には、Terra2,Terra3と続編がある。

 

「Terra」の選曲テーマは「オリジナルの歌い手が北海道出身」

 

「そしたら2,3ってどういうテーマ、基準で選曲したんだろう?」ってふと思ったんですね。

 

で、調べてみました。 まずは「Terra2」(2009年:VPCC-81638)

 

01.アジアの純真PUFFY)(作詞:井上陽水/作曲:奥田民生)<1996>
02.あの日にかえりたい(荒井由実)(作詞/作曲:荒井由実)<1975>
03.真夏の果実サザンオールスターズ)(作詞/作曲:桑田佳祐)<1990>
04.駅(中森明菜)(作詞/作曲:竹内まりや)<1986>
05.言葉にできない(オフコース)(作詞/作曲:小田和正)<1982>
06.SAY YES(CHAGE&ASKA)(作詞/作曲:飛鳥涼)<1991>
07.RIDE ON TIME山下達郎)(作詞/作曲:山下達郎)<1980>
08.いっそセレナーデ(井上陽水)(作詞/作曲:井上陽水)<1984>
09.中央フリーウェイ(松任谷由実)(作詞/作曲:荒井由実)<1976>
10.愛は時を越えて(大橋純子)(作詞:芹沢類/作曲:織田哲郎)<1992>

 

■年代を軸に分類してみた

ひとつの選曲基準として全10曲を年代別(前・中・後)でアバウトに分類するとこうなった。

70年代中期 2曲 荒井由実(02,09)

80年代前期 2曲 オフコース山下達郎(05,07)

80年代中期 2曲 井上陽水中森明菜(08,04)

90年代前期 3曲 サザン・チャゲアス大橋純子(03,06,10)

90年代中期 1曲 PUFFY(01)

 

70s:80s:90s=2曲:4曲:4曲=1:2:2 という比率。

 

そこで、70年代のユーミン無理やりダブルスコアにしたらw

 

70s:80s:90s=4曲:4曲:4曲=1:1:1

 

各年代実質イーブンに選曲されていることが判った(というか、したw)。

 

■このアルバムって誰に向けて作られたのか

こういう比率で作られた(であろう)2009年発売のこのアルバムは、

どのあたりの層に向けて作られたんだろうか。

 

1.純子さんのファン。これは当然としてですね、

2.純子さんの歌をテレビやラジオで聴いていた2009年当時40代以上の人

 → 俺じゃんw 

1967年生まれのおれが、音楽を意識し始めた70年代後半以降、

全部リアルタイムで聴いてきた曲たちだからそりゃそうか。

 

書いている今も、曲ごとにいろんな情景が浮かんできてます。

んで、純子さんほどの歌手が歌ってんなら聴いてみようって思うもん。

 

という層に向けて選曲されてるな、と勝手にひとつの結論に至りましたw

 

■結論がでたところで

今回こんなふうに収録曲を年代順にバラしてみて思ったのは

「カバーアルバムこそターゲットが大事」ってことですね。

 

いや、「好きな曲選んで歌ってみました」ってのも勿論アリなんだけどさ。

ファンなら買うだろうし。

 

でも、俺みたいに「知ってるけどそこまでのファンではない」人にも

刺さるように練り込まれた選曲もあるんだな、とつくづく思わされました。

 

純子さんの「愛は時を越えて」を歌う織田さんの動画見つけたので貼っときます。

youtu.be

 

ではまた。(まとめるのに3日かかったのは内緒ですw)